2018年4月25日水曜日

できの悪い子供ほど可愛い(舞姫三幹)

前の年に取木した細い苗を去年(2017年)の春に、宗像一蒼さんの4cm鉢に入れた細い舞姫もみじですが、持ち込みの時間の経過というものはたいしたもので、やはり今春化粧鉢にいれたものより盆栽年齢的に眺めると、グーンと年上に見えます。

何時も思うように、やっぱり盆栽年齢は太さやサイズよりも持ち込みの古さからくる古色感、つまりは落ち着きから滲み出てくるものなのですね。幹の太さはわずかに2.5mmくらいですが、木肌や枝のゆすりなどに何となく自然味と古さが感じられます。


ところで、「自分の子供でもできの悪いのは心配でついつい可愛がってしまうもんだし、反対にできのいいのはほおっておいても何の心配もないので、かえって手がかけられないもんだ」と亡くなった母親がよく言っていたのを思い出しますが、自分で営業で作っている盆栽素材にでも、そのままあてはまるような気がします。

今日お見せした売れ残りのやせっぽっちの舞姫三幹も、できのいいのから売れてしまし、悪いのはどうしても長い年月手塩にかけることになってしまい、面倒見ている間に次第に愛情が濃くなってしまうという訳ですね。まあ命あるものですから形の優劣だけで差別をしないで、できるかぎり愛情をかけて育ててやりたいものですね。

2018年4月23日月曜日

取木から作る・舞姫もみじ

葉が小さく枝の先が細く仕上がる舞姫もみじは、ご覧のように葉も細身ですから、ミニ盆栽に作ったとき、姿に重苦しい感じがなくあっさりとしたさわやかなイメージです。
そんな雰囲気が気に入って5~6年前からポチポチと取木を主体にしてミニ作りに励んできましが、まだ満足の半分も行かないレベルですが、ともかく盆栽らしい形をしたものがやっと少しずつできてきました。
主幹の左に副幹が寄り添っており、反対の向かって右に細い2本の副幹が添っており合計4本立ちの株立ちとなっています。右のどちらかの1本を切って3幹にするか、2本とも切って双幹とするかの選択が考えられますが、最終結論は少なくとも今年一年くらいは様子を見ながら猶予したいとおもっています。

盆栽仲間でよく言われる迷ったときの格言では「切るのは何時でも切れるが、一度切ったものはもうつながらない!」、と言います。


というわけで、しばらくはこのまま4本立ちの変則樹形のまま様子を見ていきます。盆栽界には3幹に名木なしとの格言がありますが、この場合は三幹立ちを選択するのが順当な気がしますが・・・・
最後になりましたが樹高は11cmくらいです。

姿のどこにも無駄な力の入っていない、樹高約14cmの自然体の樹形がもみじらしくて好感が持てます。↑の作品も同じですが昨年の3月に取木をかけ入梅に親木から独立させ、今年の春先に化粧鉢にいれてやったばかりです。


自然体の樹形のため、ほとんど骨組みは現状のままで行きたいと思っています。このような盆栽は「木は木なりに作る」といわれるように、持って生まれた素直さを尊重して「もみじらしく」仕上げていきましょう。

2018年4月20日金曜日

舞姫挿木1ヶ月経過

既に当園の培養可能な数量をオーバーぎみの舞姫もみじですが、挿し穂素材を廃棄するのがもったいないのと、挿し木技術の向上を確かめたいとの思いから、今年も我慢できずにかなりの数量の挿木を実行し、早くも1ヶ月経過。

挿し木後の管理で大切なことは、薄日が差す地面から30cm以上高い棚に置いて、あまり水をやり過ぎないようにすることで、さらに1ヶ月のうちに3回くらいは病原菌の消毒をしてやることです。ちなみに私はトップジン乳剤を使っています。

赤矢印で示した箇所の挿し穂が薄くなっているのは、先日春の嵐の大風で飛ばされたダンボールに蹴飛ばされた被害の痕です。残念!

昨日から一日のうち数時間の直射日光浴というスケジュールに切り替わりました。午前中だけ日が当たり午後になると日の切れる場所を見つけます。急に直射日光に長い時間さらすと、水を吸い切れずに萎れてしまう穂も出てきますが、あまり大事にし過ぎても何時までも根の分化が進みません。
勇気をもって直射日光に当てましょう!



2018年4月17日火曜日

台師・鈴木広寿師の思い出

月並みですが、業界人として、また日本盆栽協会や日本盆栽協同組合などと関連団体である日本水石組合の役員同士として、かなり長い年月親しくお付き合いしていただいた鈴木さんが亡くなって、私自身ずいぶん寂しい思いをしています。
その寂しさは友達としての愛惜の情からくるところの、いわゆるセンチメンタルな感情的な面ばかりでなく、もう水石の台座の製作を頼むことができなくなってしまったし、先輩として教えを請うことも敵わなくなってしまったという現実的な必要性からも私を困らせてくれます。

さて、今日載せた瀬田川のこの虎石の台座は鈴木さんの「広寿」の彫落款が記されています。先日水石のオークションで落札したものですが、やはり鈴木さんの作品は石を微妙に引き立ててくれていますね。その作風の特徴として、石と台座が一体となっている感じにあふれています。全体に肉薄であることも特徴のひとつです。

足は小さめで縁を形作る線は緊張感を保ちながらも柔軟で繊細です。

鈴木さんの台座は、石の全体もしくは部分の変化の動きのリズムを捉えるセンスが抜群なため、台座そのものにリズミカルな動きが感じられます。技巧を超えた品格もその特徴でしょう。まさに現代を代表する名人と呼ぶにふさわしい腕前でした。

亡くなる一年ほど前、あれは国風展の売店でひとしきり馬鹿話をしたおりに、「この期に及んで命は惜しはないけれど、なあ、宮ちゃん、もおちっと仕事がしたいや」と真顔で言った鈴木さんの顔が今更のように思い出されます。
さようなら、広ちゃん!

でもやっぱり鈴木さん、もおちっと仕事をしてもらいたかったですね!




2018年4月16日月曜日

過去の涌泉の記事参照

先日ある若い愛好家さんから、涌泉の赤絵鶉図豆鉢の画像が送られてまいりました。別に送付されたこの豆鉢用の桐箱があって、その箱の表書きが主目的です。

形はおそらく撫角の長方でしょう。涌泉の長方の豆鉢にしては、深さがタップリしていることや意匠がシンプルであることから、実用にも優れていることがわかります。

図柄をみると片面では、体格のいい雄らしい一羽が大きく羽ばたきしながら親愛もしくは威嚇の表情を示しているのでしょうか。また二枚目の絵では、ひとツガイが仲良く体を寄せ合っています。

いずれにしても線描のタッチは迅速かつ軽やかで、しかも生き生きとして表情は擬人的な感じが濃厚で豊かな感じがします。



ところで、鶉の絵といえば根津美術館所有の国宝・伝 李安忠(りあんちゅう)筆の鶉図などがあまりに有名ですが、この威風堂々とした鶉の姿よりも、庶民目線で日常使用される盆栽鉢に描かれた身近な小動物の方が、庶民のにとってはより親しみが感じられます。白磁のボディーに赤一色のもっともシンプルな線描画は、分かりやすく親しみのある豆鉢という一つのジャンルを確立しています。

2018年4月9日月曜日

もみじの場合、晩春の落葉期に小枝を切り戻しても水をふくことはありませんが、早いものでは12月も半ばを過ぎたころに枝先を切ると、ポタポタと大量の樹液を吹きます。ですからもみじ類の剪定は晩秋を逃した場合は彼岸をすぎた今頃まで我慢しましょう。

冬場に寒さから保護された状態のいいもみじ類は芽出しも早く、全体の枝の芽吹きもよく揃います。そうすれば早くも、もみじ類のもっとも重要な手入れである、芽摘みの時期へと突入です。

既にところどころに芽摘みを施した痕跡が見えますね。前回摘み残した右に向かった芽は5節ほど徒長しています。この場合は芽の柔らかいうちに、節と節の間を小形ピンセットで挟んで摘み取ります。なるべくならば、ハサミを使わなくても摘み取れる段階で実行します。

ハサミを使わず、芽の柔らかいうちにピンセットの先で摘み取るのが、芽摘みのコツ。

この時期の芽の伸びは早く、葉に隠れて摘み残した場合でも、数日のうちに5~6節徒長している場合などザラにありますから、とにかく早めの摘み込みを心がけることがまず第一です。

春一番に伸びる新芽はこのように節と節の間(節間・せっかん)が間延びしやすい傾向がありますから、図のように一度芽摘みをして、その後に出るあまり徒長しない芽を基本にして作りこむよう心がけます。

2018年4月6日金曜日

金雀花(エニシダ)・群れ雀


盆栽界では金雀花と書いてキンジャッカと読んでいて、ほとんどエニシダと読む人はいないでしょ。おそらくエニシダという読み方さえ知らないのではないでしょうか。(私もつい最近まで知らなかった)
もう一方の群れ雀という粋な呼び名は盆栽人特有のお洒落な表現ですね。たくさんの雀が木の枝にぶら下がってい様を一言で言い尽くしていて、まさに非常に上手な命名だとおもいます。

30年も昔、金雀花の素晴らしい中品の名木が国風展に出品されたことがあり、そのときの使用鉢が均釉の木瓜式の素晴らしい鉢だったことと共に、当時としては珍しい樹種だったので、今でも私に脳裏にはっきりと焼きついています。

木々の小枝に金色の雀の群れが、こぼれるほどに群がる様を、よくぞ群れ雀とはよくぞ言い当てたものです。

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2018年4月4日水曜日

盆栽フリースクール(2018年4月)

2018年4月の盆栽フリースクールは1日、15日、29日に開催予定です。多くの皆様のご参加お待ちしておりまーす。

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2018年4月3日火曜日

楓甲羅吹き(傷修理)

甲羅状に根張りの発達する樹種といえば、やはり楓を筆頭にしてもみじ類等が代表的でしょう。ところで先日たまに行く交換会で、地味ながらちょっと目についた楓の甲羅吹きがありました。

樹高は11cmで甲羅の大きさは左右で10cmくらいあって、古さもかなりです、ところが画像で見る通り、甲羅から立ち上がった幹の横腹がかなりの大きさ(直径2.5cm)にヤケが入っています。

それでも私が求めたのは、甲羅の形が古くて面白味があって傷さえ肉巻きすれば一流の品に復活可能と算段したからです。

甲羅から幹が立ち上がるあたりに古い傷があってヤケています。黒い線に囲まれて内部がヤケた場所ですが、まだ完全にフケてはいませんから、いくらか削りこんでカットパスターを塗布することにしました。

正面から見たヤケ。

別角度から見た傷。円の内部のヤケた部分が少々盛り上がっているので、これでは肉巻きがおそくなります。新しい皮が巻きやすいように数mm彫り込んで早めに傷口が治癒するように頑張ります。

木質部を数mm彫り下げてカットパスターを塗りました。

ちょっと見たのでは分からないくらいです。このように完治するには3年はかかるでしょうが、そうなれば価値観がまるっきり違ってきますよ。

3年を目標にがんばります。1年目は傷口がなかなか動かないでしょうが、一度動き出せば加速度がついて案外順調にいくものです。

それでは!

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2018年4月1日日曜日

姫柿改作(満月)

丸味を帯びた大きな実成りが特徴なので、満月という名前がついているのでしょう。2年ほど前にやや暴れた足元の力と幹模様に面白味のあるこの素材に出会い、切込みを前提に買い求めました。一昨年の春に根洗いをして種木化し、やっと樹形の基本ができかかってきました。今年は念願の実成りも見られるでしょう。

少々暴れ気味ですが、足元の踏ん張りと幹の太さが魅力で、これに品種名の満月に似つかわしい大きい実が成れば面白いですね。

裏から見た8.0cmの高さの切り戻しの地点。向こう側が芯を形成する芽先です。赤矢印のところは肉巻きは完了していませんが、ヤケは入っていません。柿は肉巻きも遅いですがヤケも入りにくいのが特徴です。

樹高は13cmと以外に小さいので、太さのあるボディーのせいもあって、なかなか迫力のある姿です。今年は既に花芽が出てきておそらく数個の実は成ると思いますが、基本的には樹形作りを優先させます。2~3個の実成りにとどめて、芽の柔らかいうちに新枝に針金をかけます。針金掛けは今年と来年で枝の基本はおおよそできあがるでようから、その後は小枝のほぐれを目指して完成度を高めます。

春先は素材の根洗いを敢行して盆栽作りの適期です。いい素材を見つけたらチャレンジしてください。種木素材作りは盆栽の中でもとっても楽しいジャンルですね。

2018年3月28日水曜日

太枝外しの下準備(呼び接ぎ)

写真の中央は小葉性の舞姫もみじの兄弟種の織姫もみじの太もので、高さは約16cmで足元の太さも直径6.0cmはゆうにあります。織姫としてはかなりのものなのでけっこう可愛がっているのですが、背中に外さねばならない太い枝が一本あります。

足元の幹径が6.0cm、外す枝のついているあたりの幹径が4.0cmくらいで、外すべき枝は直径2.5cmくらいです。

一発で切ってもうまくやればヤケないとは思いますが、ここは慎重を期して傷口にあたる周囲三ヶ所にヤケ留めの枝を接いでおくという慎重策をとることにしました。

作業1 発泡スチロールの板(厚さ4.0cm)に織姫もみじの鉢をしっかりと固定します。
作業2 左右に挿木三年生苗を寄り添わせて、これもしっかり固定する。挿木苗の徒長枝は、これを
    活用するために昨年秋から伸ばしたままです。

上からみるとちょうど3鉢が三角形の位置関係に置かれて固定されています。

作業3 切る予定の枝の元に、ノコギリで三ヶ所の溝を切る。
    溝の幅は2~3mmほどで、長さは1.0cm。
作業4 溝に沿って小枝を銜えさせます。
    クッションのついた細釘で留め、カットパスターで養生する。

赤矢印で示したのが挿木苗から呼んできた徒長枝で、緑色がクッションの付いた細釘です。ノコギリで溝を彫って、その溝に小枝を噛ませて釘で留めて癒合剤を塗るという作業です。

この位置からの方が分かりやすいですね。釘で囲まれた三ヶ所が傷口の円周になります。呼び接ぎで活着した枝を残しておけば幹の傷は肉巻きしやすいことになります。

裏から見た姿がこの画像です。左方向へ出っ張っているのが外すべき枝ということです。

早ければ入梅を過ぎるころが活着の予定時期ですが、気長に一年間待ちましょう。呼び接ぎは成功率の高い施術ですが、失敗の原因となるのは、ほとんどが辛抱できなかった場合です。

とりあえず次の予定は、入梅前後に太枝を切ることです。またご披露いたします。
では!

藪椿

日本人が大好きでよく知っているポピュラーな花木を挙げてみてといわれれば、椿はかなりの上位に入るでしょう。若いころにはあまり関心のある樹種ではなかった記憶がありますが、年とともにあのぼってりとした濃い緑色の葉と、その葉陰で秘めたように力を込めて咲く真っ赤な藪椿に魅力を感じるようになってきました。全体の濃い色彩から陽のイメージと思われますが、発する雰囲気はやや湿っぽい大人のイメージですね。

たしか北陸地方だったと思いますが、その地方の藪椿です。花は小輪で葉もよくしまっていて盆栽向きです。

盆栽の世界では特別に名前をつけなくとも「○○地方の藪椿」という呼び方がされます。自然実生なので自生する場所や気候によって少しずつ個体差があるので、余程の特徴がないと品種名をつけて区別をせずただ「藪椿」と呼びます。

持込による木肌の古色感も盆栽としての大切な要素です。灰褐色の木肌は落ち着いた雰囲気をかもし出して、なかなかの趣があります。

培養のポイント
1 植替えは春やや遅めの4月中旬以後が最適期。
2 植替えと同時(花後)に剪定を行う。
3 水も肥料もやや多めの管理をする。
4 冬季はムロに囲って管理する。

2018年3月23日金曜日

舞姫挿木後10日目

過去の参照記事 2016/04/06   ←クリック

過去の参照記事 2016/03/23   ←クリック

もう舞姫もみじの若い素材の数は十分に増えたし、これからは人差し指から親指くらいの太さの本格的模様木の素材作りを目標にしているので、今春の挿木は一時停止と思っていたのですが、何事も休むということは技術の停滞を招きます。言ってみると一流スポーツ選手なども、何度も同じことを繰り返して練習することによって、新しい発見や熟練に到達できるようなるのでしょう。

てなわけで今年も練習のつもりで、3月14日と15日に一尺のすり鉢型の仕立鉢6杯に目いっぱい挿木しましたが、活着率はめざましく上がったし、その後の培養法もうまくいっているので、張り合いがあります。過去の参照記事もご覧になってみなさんにも挿木をお勧めいたします。

我が家の挿木床は敷地の一番北側にある、あまり日当たりのよくない小さなビニールハウス。ここでポイントは、水のやり過ぎと消毒(殺虫剤ではなく殺菌剤)。挿木をしたときとその後の10日ほどの間の2回は必須。

今年は小粒の赤玉土単体でやりましたが、とのかく水はけをよくすることがポイントです。

用土の表面がさっぱりとしていますね。ここがポイントです。過水でつねに水分が多過ぎるとたちまち腐食菌が蔓延します。

中央の鉢の挿し穂はやや太めのものを用いました。この方が活着率がよければその方が後の生育もいいと思うので、試験的にやってみました。

そして最後のアドバイスは、挿木箱や鉢を地面よりなるべく高い所に置くこと。病原菌は地面にもぐっていますから、そこから遠い場所なら安全です。

そろそろ挿し穂の芽が動き出したものもあります。あと一週間を過ぎたころから少しずつ直射日光に当てようとお思います。

それでは!


2018年3月21日水曜日

掌上の舞姫もみじ

昨年の早春か入梅前に取木し、約1ヶ月で親木から外して秋までそのまま持ち込み、今春早めに根捌きして化粧鉢に入れてみました。

やや大き目の親木を選び、その上部をできれば2年ほど刈り込んでおいてから取木すると、あっという間にこのように掌(てのひら)に載る小さな盆栽ができるわけです。

舞姫もみじ超ミニ株立ち、樹高はわずかに5.5cm。舞姫は小枝の先が繊細なので、この状態からひと芽吹けばそれで十分愛らしい雰囲気が出て観賞に耐えられるから嬉しくなります。

もみじ類の株立ち状や寄せ植えのような多幹樹形は決して珍しくはありませんが、超ミニサイズでは単幹が主体で、温和なやさしい風景を演出する盆栽は案外少ないので、とっても貴重だと思います。

取木なので足元は案外に太くて逞しい雰囲気が見られます。鉢はなるべくこれより大きくしないようにして、こじんまりとさせて可愛さを強調しましょう。

この時点で骨格のデッサンは出来上がっているので、この先は枝先を徒長させないようにし、芽摘みと葉透かしを繰り返していけば、数年で柔らかく繊細な枝が見られます。ただし、葉刈りは行う必要はありません。

さあ、あなたも掌に載るほどに小さな超ミニ盆栽を作ってみましょう!

後姿です。この株立ちのような樹形は、表からも裏からも見られる場合があります。一席の飾りとして添え物として使う場合のことも考えて、表と裏の二刀流で作っておくと便利ですね。