2013年9月7日土曜日

舞姫もみじ種木追加補充

このところ小葉性の舞姫もみじにはまっていて、置き場のスペースと管理から推し測って、現在すでにいっぱいいっぱいの数は所有しているのですが
質のいいのがが見つかったのでまたまた追加で手に入れました

やはり、健康で成長過程にある若々しいことがいい種木の条件で
根が傷んでいたり、枝先がいじけていると、樹勢を取り戻すのに数年かかってしまい、思いのほかの年月の浪費となってしまいます

元気のいい種木なら、これから秋肥えをみっちりやっておけば
早春に上等の挿し穂が採取できるし、取り木の発根率も格段にいいので、価格ではなく質に拘りべきですね

また、私が必要以上に数を望むのは、商売上の欲っけだけではありません
素材の数が少ないと、木作りの過程でどうしても安全策をとってしまい、思い切った施術がしにくいからです

やはり作るからには、思いどおりに個性的な樹形を目指したいので
制作中の冒険的な賭けをするには、やや多めに素材の数が必要になるんです

そんなわけで、今回の種木を購入したわけですが
ちょっとばかり特徴(クセ)があったので、つれづれ草で取り上げてみました、ご覧ください


幹の直径は1cmとちょっと、高さはなんと1mもあって、樹勢はご覧のように順調そのもの
種木の場合、樹高が高い方と扱い難いですが、なんといっても取り木する場合などは本数をゲットするのに有利ですね

ところで、この種木の立ち上がりから20cmくらいのところがコブ状にふくらんでいて
そこから上の方が元よりも太くなっていますよね

これが↑で申し上げた特徴(クセ)です
これまでの所有者が、取り木の準備に針金で幹の周囲を結束しておいたためにできたコブなのです


針金で結束した箇所が低い位置のため上部の葉の量が圧倒的に多いので
葉で作られた大量の養分が針金でせき止められ、ご覧のように倍近いほどに太っています

強い風でも吹けばくびれた箇所からポッキリと折れてしまいそう
いつ頃結束したんでしょうね、おそらく1年は経っているでしょう

こうなると皮を傷めないで針金を取り除くのは、すでに無理
時期さえよければ普通(環状剥皮)に取り木すれば、2週間でばっちり発根すること請け合いですがね


鉢替え

植えられていたビニールポットから仕立鉢に植替える
ただし、根は崩さずにややサイズの大きな鉢に入れ、周囲にそっと細かい用土をいれるだけ

ビニール紐で揺れないように頑丈に固定する(重要)


くびれの箇所の養生

針金はそのままにして、取り木の要領でビニールで覆い水に浸した水苔を入れる
水苔がビニール内に行き渡るように、指でよく押し込むこと(重要)


ビニールの周囲を引っ張るようにホチキスで止めておく


支柱で固定

棒を鉢底まで突き刺し、それを支えにして
木が揺れないように数カ所固定する(重要)

これらの作業によって、くびれの部分が折れないよう
また、くびれの上部が衰弱することのないよう、万一の場合に具えた対策がなされました

この後、来春まで発根がなければ、来春に改めて環状に剥皮して
正式な取り木をやり直します

しかし、これからの残暑が厳しく気温の高い日が続くと、水苔で覆った箇所から発根する場合もあり得ますから
その場合は、越冬した来春に発根の状態を見極めてから上下の切り離しを行ないます


さて、同じような感じの種木を11本ばかり追加したんですが
いずれも幹のどこかに針金の結束した箇所が見られたので、その箇所の状態をお見せいたします

超ミニ盆栽を3箇所でゲットするねらいでいたようですね
あぶないあぶない、これだけくびれていると強く揺すると折れそうです!


これも針金で結束されていましたが、周囲の幹肌を傷めずに針金を取り外せました
ですから、水苔での養生はせず、このままで棒の支柱だけで固定しました

それでは、また

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