2018年3月21日水曜日

掌上の舞姫もみじ

昨年の早春か入梅前に取木し、約1ヶ月で親木から外して秋までそのまま持ち込み、今春早めに根捌きして化粧鉢に入れてみました。

やや大き目の親木を選び、その上部をできれば2年ほど刈り込んでおいてから取木すると、あっという間にこのように掌(てのひら)に載る小さな盆栽ができるわけです。

舞姫もみじ超ミニ株立ち、樹高はわずかに5.5cm。舞姫は小枝の先が繊細なので、この状態からひと芽吹けばそれで十分愛らしい雰囲気が出て観賞に耐えられるから嬉しくなります。

もみじ類の株立ち状や寄せ植えのような多幹樹形は決して珍しくはありませんが、超ミニサイズでは単幹が主体で、温和なやさしい風景を演出する盆栽は案外少ないので、とっても貴重だと思います。

取木なので足元は案外に太くて逞しい雰囲気が見られます。鉢はなるべくこれより大きくしないようにして、こじんまりとさせて可愛さを強調しましょう。

この時点で骨格のデッサンは出来上がっているので、この先は枝先を徒長させないようにし、芽摘みと葉透かしを繰り返していけば、数年で柔らかく繊細な枝が見られます。ただし、葉刈りは行う必要はありません。

さあ、あなたも掌に載るほどに小さな超ミニ盆栽を作ってみましょう!

後姿です。この株立ちのような樹形は、表からも裏からも見られる場合があります。一席の飾りとして添え物として使う場合のことも考えて、表と裏の二刀流で作っておくと便利ですね。

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