2008年12月13日土曜日

冬囲い(重要)

みなさん、冬囲いの作業はすみましたか?
すんでいないひとは、年内くらいにはやっていただきたいですね

私の住む千葉県の内陸部では、初霜の降り始める12月の初旬ごろを目安として
毎年、遅くとも年内に終わるように心がけています

しかし、早すぎてもいけない
強い霜に2~3回当てて、盆栽たちがしっかり眠ってから囲うようにします

冬囲いの設備や置き場所の最低条件は

1 霜や雪が当たらない
2 冷たい北風に直接当たらない
3 鉢内がひどく凍らない程度の温度が保てる
4 日中と夜間の温度差が小さい
5 適当な湿度がある

などを満たせば十分です
それでは、挙げた5項目について詳しく解説してみましょう

1については、みなさんおわかりですね
ですから、他の4項目がやや満たされていれば、片屋根のベランダの隅でもいいわけですね

2は大切な条件ですよ
枝先の繊細な雑木類などは、冬の乾燥した冷たい風が大嫌いなのです
簡易な施設であっても北と西側は必ず風除けをしましょう

3は案外に誤解されたいる条件です
これは、「表面がやや薄く凍っても日中には必ず解ける」という程度
ですから、許容条件はかなりゆるくて、少々凍ったって大丈夫
つまり、冬囲いの施設は温室でなくってもいいので
「過保護は禁物」

4も大切なこと
人間も植物も同じで、激しい温度差が身体にこたえるのですよ
ビニールやガラス戸は遮光ネットなどを張って、日中の温度を上げないように工夫しましょう
もっとも松柏類には日光を当てたいので、雑木類と区別して保護する方がいい

また日中の温度が上がりすぎていると、来春早くに芽が出てしまい
徒長の原因にもなるしムロ出しのタイミングも難しくなります

5も大切
繊細な枝先などは乾燥には弱いものです
冬であっても日中の暖かい時間帯に霧水をやるなどの配慮も必要でしょう



盆栽.comの冬囲い

棚の上と側面をコンパネとビニールで囲い、南口を開けたムロと
コンパネの片屋根の組み立て式ムロ

夜間は南口はビニールを幕のように垂らして防寒しますが
松柏類には防寒幕は使いません



棚下のムロ
下が地面なので湿度が保てます

しかし、寒中には鉢土の表面がやや薄く凍ることもありますが、日中には解けます
盆栽にとってはこのくらいが最適な保護なのです



片屋根式のムロ
寒い日にはビニールの防寒幕は開けないでおきますが
晴れた日には温度が上がってしまいうので開けっ放し

それでは、まだ冬囲いをしていない愛好家さんたちは、そく実行!

そして、不十分と思う人は追加作業
過保護の人は↑の条件をよく読んでください

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